「サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~」(10/20夜)に行ってきた。

すっかり間があいてしまっておりますが…。ようやく観劇日記(?)が復活ですよ。本来なら扉座公演を先に書くところなんですが、思うところあって、こちらを先に。

というわけで「サ・ビ・タ」です。会場は最近閉鎖問題で話題の青山円形劇場。

元々この作品は韓国原作のミュージカルで、かの地では史上最長のロングランが続いている作品だそうで(今でもやってるのかしら)。日本では2008年に初演、2010年に再演、今回が再々演です。

今回、見に行こうと思った最大の理由は、まぁご想像の通り、とまっちゃんの初舞台です。とまっちゃんの初舞台、しかも円形なら超至近距離で見れるじゃないかという、若干よこしまな感情のもと取ったチケットだったり。

青山円形のことは「オリビアを聴きながら」のときにもさんざっぱら書きましたが、ステージを360度客席が囲む形状をしています。各ブロックは5列しかなく、最後列でもステージまでは約5mというものすごくライブ感の溢れる会場です。

でまあ、そんなよこしまな感情で行ったわけですが、いやはやなんというかすごい作品でした。観客参加型とは聞いてましたが、あそこまで積極的に取り込んでいくとは思ってなかった(苦笑)。一部の席に音効用の道具が置いてあって、SEとして参加するってのは聞いてたんですが、それ以外にもピックアップされてステージに上げられたり、出演者から普通にいじられたり、とにかく客席全部を巻き込んでしまえという気合を感じましたw

出演者は兄ドンウク役の駒田一、弟ドンヒョン役の佐々木喜英、ユ・ミリ役の戸松遥というメイン3人に、「観葉植物の妖精」として横山達夫、塚越眞夏、黒沼亮という合計6人です。妖精さん達は雰囲気に合わせたダンスをしたり、小道具や大道具をセッティングしたり、舞台を回転させたりと、ダンサー兼黒子の役割を担っています。円形劇場なので、こういう形にしたんでしょうね(普通の劇場の場合、キャストは3人だけ)。

内容は家族愛をテーマにしていて、かなりストレートにそういう話をやってくるので、正直、日本人の感覚だと、見ててちょっとこっ恥ずかしいところはある(苦笑)。確かにこういう話は日本ではあんまりないですね。韓流ブームと言われていて韓国ドラマが受けてたのは、そういうストレートさが逆に新鮮だったという話もあったので、まぁそういう作品を想像していれば、概ね雰囲気は外さないかと。

で、実際に見終わっての感想ですが…。俺は駒田一という役者をとても過小評価していたんだということを思い知らされました。駒田さんといえば、真っ先に浮かぶのは「レ・ミゼラブル」のテナルディエや、「ラ・マンチャの男」のサンチョといった役で、ちょっとおどけた三枚目ポジションの脇役って印象なのよね。

ところが、この「サ・ビ・タ」の駒田さんはすごい。冒頭数十分は、駒田さんの一人芝居なのですが(妖精さんはいます)、ちょっとした前説みたいな話や観客いじりを交えながら、客席をしっかりと掴んでいきます。そして、そのものすごい存在感と安定感で、開演してすぐに舞台を支配していました。だから、駒田さんが作り上げた舞台の上に、佐々木君ととまっちゃんが遊びにくるって図式なんです、完全に。もうなんかねぇ、とまっちゃん見に来たのに、駒田さんの存在感にゾクゾクしっぱなしですよ(苦笑)。ひとりだけ次元が違うんだもの、ほんと。

だから、佐々木君やとまっちゃん目当てで見に来た人は、綺麗にお膳立てされた状態で見れたと思うし、がんがん駒田さんが2人の引き出しを引っ張りだしてるのが見れたと思う。実際、2人は非常に生き生きと動けてたしね。

佐々木君、とても声がいいですね。円形劇場なので、袖が使えず、舞台上での着替えがあったり(俺と同年代の人は、懐かしい光景が見れるぞw)、色んな意味で大変な役ですが、荒削りながら、きっちりと演じきって、また見たいと思わせる役者さんでした。

そして、とまっちゃん。登場シーンからぶっ飛びまくっていて、出てきた瞬間に空気が変わりますw ものすごいハイテンションで、オーバーアクション。微妙に重たい空気を引っ掻き回しまくります。そして、ステージ狭しと走り回ります。いやー、脚細いねぇ…(ぉ

そういえば、今回の客層は東宝制作のミュージカルではちょっと見たことないような客層でしたね。若い女性と、「俺ら」が大半で、いわゆるミュージカルファン的な人はちょこちょこって感じでしたね。まぁ、ミュージカルファンが駒田さん目当てで見にくるには弱いんだろうなぁ…。逆に佐々木君やとまっちゃん目当てで見に来た人にとって、ミュージカルの入門編になったら面白いなぁとは思った。

わたしゃスケジュールの都合で1度しか見れてませんが、スケジュール取れたらもう1回くらい別ブロックで見たかったですね。円形劇場はブロック違えば全然印象が変わるものですから。行ける人は是非複数回見て、円形劇場の醍醐味を堪能してもらいたいところ。

テンポもよく楽しく見れるので、興味を持っている人は是非今からでも見に行って欲しいなー。佐々木君目当て、とまっちゃん目当てで来ても、きっちり楽しめると思いますよ。そして、新たな趣味に目覚めるんだw

チケット状況は、これを書いている時点で、27夜と28夜(千穐楽)以外はまだ残席があるようです。平日分はe+の方で若干の値引きチケットも出てますので、スケジュール合う方はそちらもどうぞ。公演時間はカーテンコールまで含めて2時間10分程度(途中休憩なし)。

■青山円形劇場 ミュージカル「サ・ビ・タ~雨が運んだ愛~」(公式サイト)
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テーマ : ミュージカル
ジャンル : 学問・文化・芸術

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ひぃす

Author:ひぃす
不惑に到達したナンチャッテSE職。日常や、アイマス・サクラ大戦・芝居・落語など、趣味のことを適当に書き綴ります。
twitter: heath_77

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