劇団扉座「紺屋高尾(こうやたかお)」(12/3昼)に行ってきた。

この週末は色々と見てきたんですが、あまりに色々詰め込んでしまったがために、レポ書いてる余裕がまったくないっていうね…。とりあえず、自分的最優先は、あと1週間公演期間がある「紺屋高尾」なので、そのレポを。

この芝居の正式名称は「人情噺 紺屋高尾」でいいのかしら。かな表記と、漢字表記が併用されているので、どちらが正式名称なのか、いまだにわかりかねている今日この頃です。

というわけで、見てきたのは12/3(土)14:00開演の回です。会場は高円寺駅から徒歩5分ほどの、座・高円寺1。

劇団扉座については、今までも何度か書いているので省略します(検索でいきなりここに飛んできた人は、扉座のことは当然ご存知でしょうし)。

まだ、公演期間中ですので、がっつりネタバレを含めた感想は千穐楽後にするとして(一応、千穐楽にもう一度観劇予定です)。あまりネタバレに触れない範囲での印象などを。とはいえ、多少は中身に触れますので事前情報を仕入れたくない人は、ここで引き返すことをお勧めします。引き返す方用の目隠しも兼ねて、基本情報を張っておくw

厚木シアタープロジェクト ネクストステップ第2回公演 / 劇団扉座第49回公演
人情噺『紺屋高尾(こうやたかお)』

<厚木公演> 厚木市文化会館 小ホール
2011年11月26日(土)・27日(日) 2公演

<東京公演> 座・高円寺1
2011年12月1日(木)~11日(日) 13公演

脚本・演出:横内謙介

出演:賀来千香子、酒井敏也、ラッキィ池田、細川真弓美、芹沢礼多
  【扉座】岡森諦、中原三千代、有馬自由、伴美奈子、犬飼淳治、高橋麻理、 
   鈴木利典、岩本達郎、鈴木里沙、江原由夏、串間保彦、松本亮、高嶋綾香


とりあえず、看板にたがわぬ「人情噺」でした。横内さんは「純愛」という記載をされていましたが、純愛は確かにそうなんですが、それよりもやはり「人情」というのが強く印象に残りました。

親子の情、友人の情、師弟の情、多くの人情が絡まりあって話が構成されています。落語の「紺屋高尾」は、職人の久蔵と花魁の高尾太夫との関係がほとんどで、あとは親方と久蔵の関係性が描かれる程度の割合シンプルな関係なんですが、この芝居では、ものすごーく色んな情愛が絡まりあっています(どろどろしたっていう意味ではありません、そういう意味ではものすごく気持ちのいい関係性です)。

この芝居は、靴職人の久作(酒井敏也)、久作がずっと憧れていた芸能人の光川ルビィ(賀来千香子)、ルビィの元マネージャーのヒデ(ラッキィ池田)が中心で、その周りを靴屋の親方(というか社長というべきかな)の安善(有馬自由)、安善の娘で職人としての評価が急上昇中のひびき(高橋麻理)、ルビィの古くからの友人である好子(中原三千代)などが固めます。

なんか、この芝居を見て、根っからの悪人じゃなくても、その人の優先度によって、相手にとっては悪になるのだよなぁということを改めて思いました。もちろん、すべての人間との関係を大事にできれば、そりゃあ理想でしょうが、どうしたって、切り捨てられる関係は出てくるわけで。

この作中でも、大事なものを守るために、別のものを陥れたりということをする人間がいます。まぁ、陥れられた方はそうは思ってなかったりするのですが、客観的に見れば、結構ひどい(苦笑)。まぁでも、本人が納得して幸せならば、それはそれで正しいのかなという気もちょっとする。所詮、人間なんて把握できることは極わずかで、だったら、その見える範囲が幸せなら、それは問題ないんじゃないかなーと。他人の評価で本人の幸せ具合って、そんなに変わらないものでしょ?(他人の評価こそがすべてって人ももちろんいるだろうけど、それは不幸なことだと思うしな)

本編から話がずれたので、戻そう。一応、枠組としては「紺屋高尾」ですが、話としては基本的に別物なので、わざわざ紺屋高尾の話は調べていく必要はありません。ぶっちゃけ、落語「紺屋高尾」のあらすじは、本編で登場人物から説明されるくらいですし。素直に、舞台上で演じられる関係性を受け取ればいいと思う。逆に「紺屋高尾」を現代に置き換えたものを期待すると、完全に肩透かしになります。そこだけは注意な。

役者さんについても、安心して見られます。ストレートプレイ初挑戦のラッキィ池田さんも、なかなか堂々としたもんです。結構難しい役だと思うんですけどね、アレ。まぁ、芸能界にいそうな山師っつーか、ときどきやらかしちゃうような人なんですけど、変な演じ方すると、単なるひどい奴になっちゃうし。ひどい奴なんだけど、なんか憎みきれないといううまい状態にはなってると思います。

他の役者さんについては、千穐楽後ってことで。

まぁ、そんなわけで、世知辛い世の中、芝居の中くらいはほっとしたいという方にはお勧めします。血湧き肉踊るようなスペクタクルはありませんが、人の優しさや情念は十二分に感じられます。それこそ、映画「クリスマスキャロル」を見るようなつもりで見てみるのもいいかも知れません。見終わった後に「人間っていいな」と思えるような、そんな芝居です。

上演時間は、約125分(途中休憩なし)。

チケットは、千穐楽以外はまだ前売分があるようです(千穐楽は当日券のみとのこと)。

■劇団扉座「人情噺 紺屋高尾」公演情報
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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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不惑に到達したナンチャッテSE職。日常や、アイマス・サクラ大戦・芝居・落語など、趣味のことを適当に書き綴ります。
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