今までのアイマス、これからのアイマス(2) ~コンシューマーからアニメへ~

ぐだぐだしている間に、8thツアーが始まって、名古屋・大阪と計3公演が終わってしまいましたよ…。まぁ、大阪から帰ってきて、その日にこれは書いているわけですが(苦笑)。

というわけで、アイマスの展開と流れについて、わたしなりの分析をしつつ、ぐだぐだと想いをつづる記事の2つ目です。1個目のアケマスの話については、こちらをどうぞ。

前回は、アケマスの話だけで終わりましたが、今回はアケマス後から現在の流れ、また、ムーブメントというか、大きな方向性みたいなものを中心に書いていきます。なお、テーマごとに書いていくので、若干時系列は前後しますが、ご了承ください(時系列ベースで書くと、並行して色んなものが動いてるので、かえってわかりづらい…というか、書いてる方が整理しきれないので(苦笑))。


■箱マスからニコ動へ

最初に発表されたコンシューマー版はXBOX360版(以下、箱マス)。これが発表されたのは、2006年7月の1st ANNIVERSARYライブの席上ですが、この時の客席の反応は「インカム入れずにアイマスがプレイできる」とか「でもXBOXかー」とか、喜びつつも微妙な反応があったのを覚えています。まぁ、とりあえず、コンシューマー版が出るということが、最大のオドロキであったわけですが…。

しかしまぁ、その年のTGSで箱マスのPVが公開された時点で、この空気は一変しました。アケマスはPS2ベースの基板だったんで、箱マスは文字通りグラフィックの世代が違ったんですね。当時、TGSを見に行っていた友人から、興奮気味の電話がかかってきたのはいい思い出w

箱マス自体は、基本的にアケマスをコンシューマ向けにアレンジしたような仕様で、全体的に難易度を下げ(プレイ期間が獲得ファン数に関わらず固定、リセット可、オフラインも可)、そこに美希や曲の追加という形でした。

ただ、コンシューマー向けということで、各自のキャプチャ環境を使って、動画撮影が容易になり、当時サービス開始直後だったニコニコ動画などに動画が投稿され始めます。これにより、アイマスの展開は新たなステージへ。

「とかちつくちて」が一部で大流行し、tUNAK M@STERのようなマッシュアップが登場し、美希のキワドイ発言が一人歩きしたり、ネット界隈でアイマスの名前は、急速に浸透していきました。アケ時代からも「すげー濃いアケゲー」的な知名度はあったとは思うんですが、それはあくまで「そういう作品がある」という認識だったのに対し、実際にゲーム映像を多く見るようになると、認知のされ方も大幅に変わるってことですね…。

余談ですが、ニコ動以前の時代にも、一応アイマスMADみたいなものは存在していて、代表的なのは↓これ。この辺は昔からのMADビデオの流れを汲むもので、ニコ動やYouTubeなどの動画共有サイトとは発想が違うものではあるんだけど、ある意味、元祖といえるものなので、貼っておきます(作者はよく知ってる人間なので貼りやすいのですw)。かつて公式ブログでディレ1(石原D)がさらっと触れた由緒ある作品でもあることだしw



■裾野の広がりと多層化

さて、話を戻して…。幸いなことに、箱マスは成功を収め(特にDLCは、XBOX360本体がまったく売れていない日本専売なのに、全世界のDLCランキングで3位を記録するなど、ある意味で歴史に名を残したといえるw)。ライブ撮影モードや、隠しコマンドとしてブルーバックモードまで搭載されていた、ある意味ニコマスP御用達ともいえる、Live4You(2008年2月)が登場。

もともと、ニコマス界隈はある作品を見て、触発され次の作品が生み出されるというスパイラルみたいな流れがあるわけですが、L4Uの登場により、ますます作品数が増え、多種多様な作品が生み出されていきました。その盛り上がりに比例して、ニコマスだけでアイマスを知っているというユーザーも急増していきます。

その後も、PSP版のSP(2009年2月)、2ndVisionの第1作として発表されたDS向けのディアリースターズ(2009年9月)とコンシューマ版の展開は続き、色々な入口が増えていきました。

これだけ入口が増えてくると、当然ながらファン層は一枚岩ではありません。前の記事で、アケマスが全体の展開から見ると異質だという話をしましたが、そのアケ組がいて、箱マス組がいて、ニコマス組がいて、SP組、DS組、そして異質すぎて流れの中では扱っていませんが、ゼノグラシアから入ってきた人も少数ながらいたりするわけです。もちろん、全部のコンテンツを網羅している人もいれば、特定のコンテンツだけという人もいるわけですが、そんな人達の求めているものが同じわけがありません。

だからこそ、それぞれのコミュニティ内部であれば特に問題ないのですが、例えばアケのコミュニティと、ニコのコミュニティが交わったりすると、同じアイマスの話をしているはずなのに、まったく話が噛み合わず、なんかもやもやしたものだけが残るなんてことも発生したり。なんかねぇ、コミュニティごとの文化ってやっぱりあるんですよね。例えば、オフ会で名刺交換するなんてのは、ニコマス発祥の文化だったりしますし。


■共有言語としてのアイマスライブ、そしてリアル声優M@STER

そんな多層化しているアイマスファンにも、共通して楽しめるものがあるわけで、それがアイマス楽曲と、アイマスライブです。

ゲームから入った人でも、ニコマスから入った人でも、自らがプロデュースしているアイドル達の晴れ舞台という意味では同じなんですな。楽曲に慣れ親しんでいるという意味でも共通している。

キャラを演じる声優がそのままコンサートをやるというのは、古くはNG5(はちょっと違うけど)や、ハミングバードなどから続く流れですが、基本的に単発だったり、ある程度期限を切った活動だったりするのが当たり前でした。

アイマスライブにしたって、こんなに長々続くとは誰も思ってなかったでしょう。わたしゃ、赤羽のシークレットライブも、1st ANNIVERSARYも行きましたが、やっぱり「次はないだろうなー」と思いながら行ってましたもの。

さて、このアイマスライブですが、当初は振付師がついてなくて律子役の若林直美さんが、ゲームの振付を覚えて他の声優さん方に伝授していたり、ライブの構成・演出は石原Dが大部分やっていたりと、とても手作り感溢れるものでした。初期は曲数が少ないので、ラジオの公録をやったり、ドラマパートがあったりしたしね。

・9人のアイドルが生ステージを披露!  『アイドルマスター』の1周年記念ライブが開催(ファミ通.com)
・THE IDOLM@STER 1st ANNIVERSARY LIVE まとめ(アイドルマスター公式サイト)


でも、別に当時は全然不満なんてなかったんです。何せ、ものすごく狭い世界でしたし、ゲーム的には「Fランクアイドル」のコンサートみたいな感覚になりますしねw いや、そもそもファン側からして、あんまりライブ行ったことがない人が多かったんじゃないかなーと思います。

しかし、ニコマスを中心にアイマス楽曲のファンが増え、がんがんCDがリリースされるので楽曲も増えていき、必然的にライブの規模が拡大していくと、さすがに手作り的なものでは限界となり、ステージのプロが多く参加するようになっていきます。

当然、出演者側も経験値を積んでいくわけで、その成長していく様は昔を知っている人間からすれば感涙もので、そのある種「リアル声優M@STER」的なところが、プロデューサー冥利に尽きるわけです。今では笑い話レベルでしょうが、1st ANNIVERSARYで、中村先生が「GO MY WAY !!」を初披露したときは、本当にどんな曲かわからない状態でしたからね…。あの面子の中で、中村先生がセンターポジションで居続けるというのは、とんでもないプレッシャーだと思いますよ、ほんと…。

そういう「リアル声優M@STER」的なところは、多分製作側も意識していて、追加で参加してくる声優は、基本的にまだあまり実績がない人が中心というのは、モバマスやグリマスに至るまで共通しているところです(立ち位置が異なる外伝的なアイマスDS(プレイヤーがPではなくアイドル本人)だけは、ちょっと特殊になっちゃいますけど。Jupiterも立ちはだかるアイドルという立ち位置だから、意味合い違いますな)。

逆にアニマスとか、最近の作品から入って来た人達であれば、ある程度完成されたライブからスタートになっているわけで、感じ方もだいぶ違うのだろうなぁとは想像しています。今回のツアーでモバグリ勢とかゲストできてるわけですが、どういう感じ方なのでしょうかね。まぁ、モバグリこそがメインって人達もいるだろうから、それだとまた更に違うのだろうけどw


■個別体験から共有体験へ

もうひとつ、全体の流れを見ていく中で、大きなキーワードが「個別体験から共有体験への転換」です。これは別にアイマス特有の話ではなく、コンテンツ業界全体のトレンドではあります。

何度も話に出ているように、アイマスは元々はゲームです。初期のアケマスコミュニティが情報交換目的で盛り上がっていたことからもわかるように、ものすごく個別体験の世界です。コミュニティやオフ会で話される内容も「こんなプレイ方法はどうだろう」とか「こんなコミュがあった」とか「こんな熱い対人戦があった」など、それぞれが体験した内容をお互いに補完し合うことが目的なんですね。共通して見てるものは、おおまかな流れとライブくらいなもんで。

しかし、これらはニコマスである程度、みんなが共通なものを見るようになり、DSではAVG化し、アイマス2ではきちんとメインストーリーが作られるなど、時代が進むに連れ、同じ作品に触れた人は、共通した体験をするというものが多くなっていきました。

そして、決定的な転機といえるのが、テレビアニメ(以下アニマス)です。当たり前ですが、アニメの場合、それを見ている人はすべての同じ映像・音声を見聞きしています。人によって解釈が分かれることはあるかも知れませんが、中身自体は同じです。

個人的に象徴的だなーと思った事例をひとつ。アニマス13話の「自分REST@RT」のシーンで、客席はUOに埋まります。あの場面、なぜみんがUOを使っているかといえば、彼らは竜宮小町カラーのペンライトしか用意してないから、それ以外だとUO使うしかしょうがないんですよね。

アイマス7thライブ(横浜アリーナ)のとき、自分REST@RTは当然歌われるものとみんな思ってたので、ここは個別色を使うべきか、UOを使うべきかって議論を周りとしてました(わたしの周りにいる人達は、基本的にアケから触ってる人ばかり)。意味がわからない人もいるかもしれないので、ちょっと説明すると、UOというかオレンジは、アイマスではやよいのイメージカラーなので、全体曲でUOメインで使うってことはあんまりないんです。

で、そのときの議論では「どっちもありかなぁ」くらいの認識だったんですね。予想としては、UOも個別色もそれなりにいるだろうと。ところが、実際に蓋を開けてみると、キラメキラリくらいのレベルで、ほとんどの人はUOを使っていたわけで。みんなほぼ考えることなく「アニメのシーンの再現」を望んだんですよね、多分。個人的には「あー、そうなのかー」と感心した出来事でした。


さすがに長くなりすぎたので、ここでもう一回きります…。次はソシャゲ化以降の話で、多分それで終わるはず…(汗)。できるだけ時間はかからないようにします…。

続き→ (3) ~ソシャゲ化、そして10周年に向けて~
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テーマ : アイドルマスター
ジャンル : ゲーム

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不惑に到達したナンチャッテSE職。日常や、アイマス・サクラ大戦・芝居・落語など、趣味のことを適当に書き綴ります。
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