扉座ミュージカル「バイトショウ」まもなく開幕!

今週末の厚木公演を皮切りに、劇団扉座のミュージカル「バイトショウ」が開幕します。本当はもっと早く書かなきゃいけなかったんですが、まぁいろいろバタバタしててね…。

気を取り直して、一気にいきますよー。

このブログをご覧になってる方なら、もう扉座の紹介はいいでしょう。創立30周年を越えている、小劇場演劇をメインでやっている老舗劇団です。「相棒」に出演されている六角さんや、山中さんなんかが所属してる劇団ですよ。

扉座は普段、ストレートプレイを中心に公演している劇団ですが、付属の養成所では歌やダンスのレッスンもやっています。実際に、以前、工事現場を舞台にしたミュージカル「ドリル魂」という公演がありましたし、客演が多く入ったものの尾崎亜美楽曲の音楽劇「オリビアを聴きながら」などの公演もこなしてきています。

そして、今回第3弾ともいえるオリジナルミュージカルが上演されるってわけですよ、旦那。

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劇団扉座・第54回公演
ミュージカル『バイトショウ』

【厚木公演】
日時:10/12(土) - 13(日) 全2公演
会場:厚木市文化会館・小ホール

【東京公演】
日時:10/16(水) - 27(日) 全12公演
会場:座・高円寺1

作・演出:横内謙介
音楽監督・作曲・ピアノ演奏:深沢桂子
振付:ラッキィ池田、彩木エリ

出演:
柳瀬大輔、五十嵐可絵(客演)/
中原三千代、有馬自由、犬飼淳治、高橋麻理、鈴木利典、岩本達郎、 
鈴木里沙、上原健太、川西佑佳、新原武、江原由夏、鈴木崇乃、
松本亮、松原海児、比嘉奈津子、早川佳祐、塩屋愛実 / 瀧川駿(客演)

■公演情報ページ(劇団扉座公式)
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上の動画は9/28(土)に行われたプレオープン会見の様子をまとめたものです(まとめたのはわたしじゃありません。半ば劇団公認になってるので、使わせてもらっています)。是非、こいつで雰囲気を感じてください。稽古場で行われたものなので、音響とかは気にするなw

ここからは、そのプレオープン会見で、演奏後に行われた会見の内容を中心にお送りしていきますよー。



まず、最初は劇団主宰であり、この作品の作・演出を手がける横内さんの挨拶から。

横内謙介「やるからには、扉座じゃないとできないものというのをやりたいと思っています。ミュージカルという形式は実際にやってみると、すごくよくできている。『ミュージカルをやりたい』という人がいるというのもわかるなと。でも、我々は(ミュージカルという形式に)憧れてやるのは遅すぎるだろう。だからこそ、ミュージカルだから表現できるものをやろうと。ミュージカルの王道からすると外れているかもしれないが、(台本作業などで)色んな言葉探しをしているときに、台詞よりも歌の方が、人に伝わるものがあるかもしれないなと考えていた。と、こんな想いを込めてやっているわけですが、想いに比して、扉座がミュージカルをやるということに対して、何か疑義があって、じゃあここにお呼びして、味方を増やしたいなと。そういうわけで、今日のことは決して胸に秘めず、スプリンクラーの様に広げてください」

最近ミュージカルばかり書いてると言っていた横内さん。確かに「アトム」を皮切りに「オリビア」があって「幕末ガール」「げんない」があってと、かなりいっぱい書いてますな。とにかく、主張されていたのは、なんか変な憧れでミュージカルやってんじゃないよということですね。

続いて、音楽監督・作曲、その上、全公演でピアノ演奏をするという、深沢さん。

深沢桂子「私は27、28年前に『アイ・ガット・マーマン』でこの世界に入りました。大きなものから小さなものまで、色々とやって、その中で自分の作品が作りたいなと思うようになりました。2000年に2人だけの劇団を作り、そこからオリジナル作りにはまりました。扉座と横内さんとやってうれしいのは、一番伝えたいことを、音楽の力を信じて書いてくれること。他の先生方の場合、一番大事なことは台詞にのせるんです。だから、台詞で言って、同じことを歌で歌うことになる。日本のオリジナル作品はそういう作品が多いんです。この作品は自分で言うのもなんですが、良い曲が揃っています。その音楽の力と扉座の演技の力が噛み合って、すごくいい作品ができています。自分も少しだけ役者として参加していますが、それもすごく意味のある形になっています。この作品はバイト生活で頑張っている若い人に、ひとりでも多く見てもらいたい」

『アイ・ガット・マーマン』は宮本亜門さんの演出デビュー作品として有名ですね(1987年)。3人の女優と2台のピアノで、ミュージカル女優エセル・マーマンの生涯を描いた作品です。バイトショウに関しては「とにかく見ろ!」という力強いお言葉をいただいた印象です。

続いて、キャストの皆様から一言ずつ。

柳瀬大輔「(横内作品は)オリビアについで2作品目です。扉座ミュージカルで楽しみなのはとにかく演技が濃いということ。自分は今まで、ミュージカルは台本をこなして、振付をしっかりやるというのを目標にやってきたが、扉座の人達は台本をやる以上に、いかに人間力を発揮して濃くしていくかというのをやっている」

劇団四季ファンならご存知の方も多いんじゃないですかね。あんまり見ない自分でも『ジーザス・クライスト・スーパースター』のイメージあったりしますもん…。とにかく、圧倒的な声ですね。横内さんから「本来なら四季退団して、東宝作品とか行くような人なのに、むしろそっちはいいかなとか思っちゃう人だから」とか言われてましたが(苦笑)。

有馬自由「ミュージカルというのは周りに馴染みがないものだったが、お芝居は楽しいです。音楽がいいんですよ、ほんと楽しいし。踊りについては言及する立場にありませんが。舞台作品として楽しいので、そのまま伝わればいいなと」

中間管理職役をやらせたら右に出るものはいない(と勝手に思っている)有馬さんです(すいません)。扉座は養成所があって、そこでは歌とダンスがんがんやってるわけですが、養成所より前から所属してる人達は、歌・ダンスはあんまやってないのですね。だから、こんな感じの発言になったりしておりますw

五十嵐可絵「あまり、こういう話をするのが得意ではないのですが…。元々、扉座のファンでして、ここでこうやっているのもなんだか信じられないような気持ちがまだしています」

五十嵐さんも四季出身の方ですねー。この人も本来なら、ミュージカルのメインストリームを歩んでいておかしくない人なんですが、わらび座「アトム」に出会い、こっちの方が面白いと、旅公演とか坊っちゃん劇場とか言ってしまった方です。歌も演技もスバラなのです。

高橋麻理「ミュージカルに憧れる立場ではなかったのですが、オリビアに次いで2作品目となりました。オリビアのときは劇団員が半分くらいで、今回は劇団員いっぱいですが、ミュージカルに憧れる人がやっていると思われたくないねと思ってます」

マイペースというか独特なところがあるのが麻理さんです。実際のところ、この考えはみんなに共通してる本音なんじゃないかなという気はします。それをばっと言っちゃうところが麻理さんですが。

鈴木里沙「ピーターパンを6年やって思ったことは、音楽の力というものをすごく感じて。今回すごいなと思うのは全部生演奏だという。この辺は予算の問題とかもあって、ちゃんと予算があれば、生演奏なんですけど、ピーターパンは残念ながらカラオケでした。そうすると、カラオケのタイミングで歌うことになる。生だと、自分のタイミングで歌える。桂子さんとの呼吸で歌うというのがとてもうれしいです。今日はまだまだいけるという感覚でしたが、本番ではもっともっといいものをお見せしたいです。扉座がお送りするバイトショウをお見せしたいと思いますので」

扉座の誇るミュージカル役者その1。ピーターパンってのは、榊原郁恵さんとかがやられてたあのピーターパンです。里沙さんは単純な役者というより、コメディエンヌ的な印象が強かったりするんですよね。空気のつかみ方というか、間の取り方というか、その辺すごいと思っています。

岩本達郎「アトムと幕末ガールで360回くらい、ミュージカルの舞台に立たせていただいて、扉座公演出るのは2年ぶりくらいになります。久々に戻ってきたら、たまたま作品がミュージカルということで、学んできたことをお見せしたいと思います」

わらび座『アトム』、坊っちゃん劇場『幕末ガール』と長らく遠征が続いてガンちゃんこと岩本さん。動きは独特な人なんですけど、結構しっかり歌も踊りもできるようになってますよね。なんかサクラ大戦の頃に茅野イサムさんから「なんか動きがヘンなんだよなぁ…」とか言われてたのを思い出します(苦笑)。

ここから、質疑応答です。


「オリビアのときに『日本製のミュージカルでなかなかいいものに出会えない。でもこれ(オリビア)は是非再演したい』という発言があったんですが、今回どう思われたか」

柳瀬「確実に面白いものになると思いますし。今回はThat's musicalみたいな曲もあるし、扉座の皆さんとがっつり芝居するんだと思って来たら、ミュージカルスターの役もやるんだみたいな。まだ課題があるので、今すぐ見てくださいとはいえないのですが、あと二週間あるのでいいものにしたい」

なんか劇中で「美女とケダモノ」とかいう作品をやってますねw 割と結構メタな内容が含まれていたりします、はい。


「この人はミュージカルに合うんじゃないか」という人を推薦してください」

みんなが口々にあげたのが犬飼淳治さん。「やっぱり犬飼さんがすごい。ダンスとかすごくエモーションを感じる」とのこと。犬飼さんコメントを求められ「肩と背中が上がらない」とのことでしたw


「ミュージカルではキャッチーなミュージカルナンバーがあるとすごく印象が強くなりますが、何かそういう曲はありますか」

深沢「バイトショウというタイトル曲があるので、それを」

進行表を見る限りでは、序盤の方で歌われて、後半でリプライズされるようですよ。そして、ここで江原由夏さんからお言葉。

江原「数日(1日でしたっけ?)後追いで稽古に参加したんですが、合流した時には、すでに7曲終わっていて、実際聞いてみたら、とてもすっと入ってくる曲が多くて、しかも全部ちゃんとタイプが違う曲ですごいなと思いました」

という感じで、江原さんから音楽大プッシュ。全部で20曲だそうですが、みんなちゃんと違う曲になってるよというのは、何度か繰り返し語られてましたね。


「DVDやCDの予定は」

横内「これからの盛り上がり次第ということで」


「チラシに書かれているダサクールなNY形式っていう言葉がすごくきになっているんですが」

横内「こういうピアノ伴奏でやるような形式をクラブ形式と呼ぶらしいと聞いて、それは格好いいかなと。それを踏まえてイメージとしてNY形式という書き方をした」



一応、質疑応答はここまでで、最後に締めというか、横内さんから爆弾発言がw

横内「まだ、誰も知りませんが。自分も全公演に出演します。以前横浜中華街で相談したんだけど、深沢さんに役者として出てくださいとお願いしました(深沢さんから「1行かと思ったら半ページとかも台詞があって」)。
じゃあ自分も出ます。ひとりにはしません約束しました」

というわけで、横内さんも出演されるそうです。本当に出演者誰にも言っていなかったようで、むしろ出演者の方が驚いているという有様w 数日前にようやくその演出が入ったらしいですよ?

というわけで、いよいよ今週末から始まる『バイトショウ』。半端なものでなく、ガチで取り組んでいる模様。このプレビューで何曲か聞かせていただいたところでは、扉座作品らしい、生々しさ、人間くささが満ちている作品になっている予感がします。

是非、皆さん劇場へ!



(左)深沢さん (右)横内さん劇団員役の方々バイトショウ集合写真

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テーマ : 演劇・劇団
ジャンル : 学問・文化・芸術

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不惑に到達したナンチャッテSE職。日常や、アイマス・サクラ大戦・芝居・落語など、趣味のことを適当に書き綴ります。
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