「狼と香辛料」(支倉凍砂)読了。

今日は本当に真夏日になったそうで。天気予報ちゃんと仕事したな、うん。

さて、そんなわけで、「狼と香辛料」の話を。

まぁ、今更っちゃ今更なんですがね。エピローグである17巻が出たのは先月上旬ですし。鞄には突っ込んであったんですけどね。でもなんかこう読むのがもったいない気がしてね。ずっと放置してたんだ。

で、ようやく読んだので、感想というか、思い出というか…。思っていることをつらつら書くだけなので、書評的なものは期待しないこと。

元々は電撃小説大賞の銀賞受賞作品でしたっけ(うろ覚え)。まぁ、いわゆるライトノベルなわけですが、独特の雰囲気の作品だったなぁ。

中世ヨーロッパ的な世界を舞台にした、一応ファンタジー小説で、縦糸がロレンスとホロのラブロマンス(?)とすれば、横糸は物流経済という作品で。

主人公ロレンスは行商人。いつかどこかの街に商店を構えたいと思いつつ、出入りの村などを回って商売をしていく日々。そこに狼の耳と尻尾のついた少女ホロが現れる。ホロの正体は巨大な狼で、パスロエの村の豊穣祈願のために束縛されていた。ひょんなことから、ロレンスは結果的にホロをパスロエの村から解放し、共に旅を始めるというのが冒頭の話ですね。

主人公が行商人だけあって、ゆったりとした時間が流れているんです。荷馬車でゆっくりと旅をしていますから。それが時々事件に巻き込まれたりして、てんやわんやしながら、ふたりの関係が深まっていく。

といっても、1冊の中でまがりなりにも一応話の決着がつくので(上下巻なら2冊だけど)、どうしても似たような雰囲気になってしまうのは、ちょっと残念だったな。序盤ゆったりで、途中から事件に巻きこまれ、死にそうになったり破産しそうになったりしつつ、最後にはなんとか切り抜けるというね。もちろん、毎回事件は違うんだけど、大枠はどうしても似通ってしまうからね。

この小説で特徴的だったのは、当時の(といいつつ、あくまで架空世界なので、そこまで厳密ではないですが)経済慣習なんかがきちんと織り込まれてることですよね。多くの貨幣が流通していて、どれが信用があるとか、どれが信用がないとか、両替屋の交換レートがどうのとか、そんな話が頻繁に出てくるわけでw

ぶっちゃけ、この小説で「為替」の概念を覚えたって人、結構多いんじゃないだろうか。まぁ、作中の為替は、自分の中世の為替とは、だいぶイメージは違いましたが(まぁ、史実に沿った話にしたら、為替なんてほとんど出番がなくなっちゃうんだけど)。

でもまぁ、何より最大の魅力はやっぱり、作品全体に流れる世界観っていうか、雰囲気だと思うんです。牧歌的な部分があったり、教会関連はきな臭くもあり、また人間が不自由だった時代。そこに、こっそり人ならざるもの達が紛れ込んでいて生活していたり。都市国家が乱立している世界観なんだと思うんですけど、正直権威として出てくるのは領主よりも教会だったり、そういうとこがリアルっぽさを感じさせたり。

実質的に最後のエピソードである「太陽の金貨」の話なんかは、すごく好きですね。ある種、プロジェクトX的ですけど、ものすごい壮絶な話で。あーそうか、経済戦争的な話が多くて、ある種「コンゲーム」的な話が多いから、俺は好きなんだな、きっと。なんかここまで書いてて、ふと気づいた。

とりあえず、支倉先生お疲れさまでした。次回作はいつ頃になるのかなー。





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ジャンル : 本・雑誌

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