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「落語進化論」(立川志らく)読了。

わたしが本格的に落語を聴き始めるきっかけになった、立川志らく師の著作ですよ。

志らく師は2000年に「全身落語家読本」という本を書いていて、物議を醸した(主に落語界の中で)わけですが、いわばその続編ともいうべき本が、この「落語進化論」です。

立川志らくの考える落語や落語家のあるべき姿、落語の解析など、落語論がまとめられたものです。

各章のタイトルを抜き出してみると「江戸の風」「人情噺の落語化」「名人の落語を聴くと眠くなる理由」「落ちの進化」「これぞ古典落語十席」「落語は果たして飽きるのか」となっています。

「江戸の風」というキーワードは、最近志らく一門の落語を聴いている人であれば、最早お馴染みのキーワードですが、それ以外の人にゃあ、わからんよな(苦笑)。元々は談志師が言い始めた言葉だと思うんですが、要するに、落語から江戸っ子の了見とか、江戸の雰囲気だとか、そういうものが感じられなければいけないという美学のようなものです。

なんとなくはわかるんです。すごく面白いんだけど、野暮だなぁと感じる噺もあれば、そんなに面白くはないんだけど、何かすごく粋で格好いい噺があったり、そういうのが言わんとしていることなのかなぁと。

そんな「江戸の風」の分析だとか、どういうものが落語の本質なのか、元来の「落ち」をこう変えてやっていっている(「死神」の落ちとか、非常に独特なものをやる人です)だとか、とにかく落語について、立川志らくが考えていることがこれでもかと書き込まれている本です。その中には、弟子たちの批評が混じっていたり、他の落語家のスタンスの話があったり、落語界(とりわけ立川流)に詳しい人は、特にニヤリとできる話が満載です。

志らくマニアには必読の書、立川流マニアには読むこと推奨です。立川流マニアでなくても、落語をよく聴く人にとっては、色んなことを考える本だと思います。同意できるかどうかは、人それぞれですが。少なくとも、落語の根底が立川志らくにあるわたしの言葉は、この点については意味がないでしょうw

逆に落語をあまり聴いたことがない人には、あまり意味がない本ですね。少なくとも、ある程度は落語を聴いてから読むべき本です。…まぁ、落語を聴かない人が買うとは思えませんが(苦笑)。

これから落語を聴いていきたいという人には、広瀬和生氏の「この落語家を聴け! いま、観ておきたい噺家51人」(集英社文庫)をお勧めしますw






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テーマ : 最近読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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不惑に到達したナンチャッテSE職。日常や、アイマス・サクラ大戦・芝居・落語など、趣味のことを適当に書き綴ります。
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