「志らく一門会特別編・真打トライアル5回目」に行ってきた。

今日は落語のダブルヘッダーでした。昼間はざま昼席落語会、そして夜がこの真打トライアルでございます。あ、ちなみに、いつも金曜に書いているアニマスの感想は明日、今日昼間のざま昼席落語会のレポは明後日の予定です。

さて、この真打トライアルも5回目になり、全6回の終わりが近づいてきましたよ。前回は正直、結構苦行だったんですが、今月は普通に聞けましたよ(苦笑)。

今回は前座さんの上がらずに、いきなり真打トライアルが開始。まぁ、例によって皆さん興味あるのは、ほとんど志らく師匠の講評だと思いますので、それをメインにいきます。


講評に上がって、師匠が最初に話した内容は、

「数年前に中日の落合監督が3位で優勝を逃したときに、敗因として、選手を大人扱いしたこと、と答えていた。今回の真打トライアルも、真打直前だからと弟子に任せたんだが、もっとちゃんと上から下まで教えてやった方が良かったかもしれない。事前に予定している根多をやらせて、内容にアドバイスしたり、根多によって順番入れ替えたり。そうしたら、ちゃんとひとつのショウとして成立してたかもしれない。一応、会を始める前に、どこが不足してるのか、どういうところに注意するべきかというのは、ちゃんと伝えてはいるのだが、次元が違うようなもんで、理解することはできないのかもしれない」

てな具合で、愚痴っぽく講評が始まるのは、一度でも行った方はお分かりでしょうが、実は毎度恒例でございます(苦笑)。

独演会でも、芝居でも、歌謡ショウ(笑)でも、演出的な組み立ては自分でしているから、弟子に任せたこの会は来る前から憂鬱なんだそうで(苦笑)。まぁ、そうだろうな。講評聞いてても、決して自分が期待していた通りになってないってのはわかりますし、それでもどうにかしないとと思ってるのはわかりますので。

というわけで、以下は出演順に講評&わたしの感想でござい。「」で囲ってあるのが師匠の講評です。毎度のお断りですが、基本的に根多と点数以外はメモをとっておりませんので、記憶頼みです。そのため、話の前後がひっくり返っていたり、表現が意訳されてたりします。師匠の意図を外すつもりは毛頭ないのですが、筆力足らずで意図からずれてしまっている場合もあるかと思います。なので、基本的にいくつかのブログを渡り歩いて、自分なりの理解をしていただければ幸いです。

ちなみに、出演順が一回りしまして、最初の伝承ホールの会と同じ順番に戻っています。


らく朝「笠碁」。
「バランスというのを考えないと。今回は開口一番もいなくて、トップバッターで、枕がつまらないからって言われてて枕も振れない。その状態でこんな噺をやったら、シーンとなることは分かり切ってること。ちょっと考えればわかることなのに、なんでそんな損なネタを選ぶのか。前回の「文違い」といい、どうも損なネタばかり選んでいる。「笠碁」ってのはわかりやすい噺ではなくて、組み立てを楽しむというか、例えばこういう人が暴言を吐くから面白いみたいな噺なのに、きちんとそういう状況を作り上げないで、ギャグを押してしまって変になってしまってる」。
俺は結構好きなんですけどね、らく朝さんの落語。まぁ、トップバッターとして、このネタ選んだのはどうなんだってのは、わかります。でもきっと、こういう古典落語こそが好きなんだろうなぁとは思うんですが。会場の投票は51、師匠の点数は60。

志ら乃「鼠穴」。
「客席をシーンとさせる噺なので、シーンとなったこと自体はいいが、前が「笠碁」でシーンとしてるところにこれをやったらどうなるかは、ちょっと考えればわかる。例えば、こしらの後で、浮ついてる会場を力でねじ伏せるみたいな展開なら、おおと思うところだが。火事から始まる不幸が全部夢だったとわかったところで、客席全体が、ふぅと溜息が出るようにしなきゃいけない。それが一番大事なところ。あと、番頭を軽く扱ってる。すごく大事な位置にいるので、名脇役にしなきゃ。(前々回にやった)「崇徳院」の番頭とは違う。あと、声のトーンが違う。最初の兄貴は低くどっしり、弟は高めで軽くしないと。この軽い弟が、10年経って兄貴と同じようなトーンになることで、弟がしっかりしたんだということがわかる」
前回までの焦って突っ走っていくのは直りました。落ち着いてやれていたとは思いますが、師匠が指摘した点については、ぐぅの音も出ません。ちなみに、枕はなしでいきなり本編から入りました。会場の投票は72、師匠の点数は60。


こしら「火焔太鼓」。
「なんというか「火焔太鼓」に対する愛情が感じられない。正直こしらについては、言っても理解できないのだろうし、もう好きに泳がせるのがいいかなという気がしてきた。「火焔太鼓」と全然違うギャグを延々とやっているわけだが、それでずっと商売になるのかというと、そうは思わない。今日みたいに濃いお客さんであれば受けるけども、余所行ったら大スベリってことになる。まぁ、シーンとなる話が続いていたから、お客さんの笑いたい欲求の受け口になったという面はあるかも。しかし、これだけぶっこわしてるのに、なんでオチは志ん朝風の口調で「おじゃんになるから」なのか、そこはむしろ変えろよ。最後どうするのか微妙に期待してたのに、がくっとなった」
時間にして半分以上を、本編とは関係のないギャグに使っているのはなぁ。正直、別の話でもほとんど同じ展開でやれんじゃないの?って気が。とはいえ、テレビのお笑いで見たら大笑いしたと思うんだけどね…。落語として聞くと許容しがたいかな。ま、わたしの趣味に合わないだけですがね。点数見てもらえればわかる通り、会場ではしっかり受けておりましたw 会場の投票は111、師匠の点数は80。


志らら「強情灸」。
「中盤まですごい受けてたのは、前の余韻もあったと思う。小手先だけのギャグだけでなんとかしようとしていないか。そんなに難しい話じゃないからやってみようって、誰かの高座のテープを聞いて「こことここはちょっとオリジナルに変えて」という感じでやってるような印象。前回、上手い落語をちゃんと聞いたことがないんじゃないかって話をしたけど、聞くっていったら、それこそ四六時中それを浴びるように聞かないと。まぁ、あれだけ受けてても、シーンとなったらく朝より客席の点数が低いんだから、お客さんはちゃんとわかっている」
これも、志ららさんには割と合ってる話だとは思います。すっと聞けましたけどね。あと、以前枕で関係ない話をしてるって言われてるのを気にしたのか、きっちりそこは「我慢」というテーマで枕を振りましたw 会場の投票は45、師匠の点数は55。


志ららさんへの話の途中から、全体への話になってたんですが、「自分は映画なら月に150本とかを見る生活をしてたり、昭和歌謡なら本当にずっとひたすら聞くと、なんでもそういう生活を26年続けてきた。ただ、それは自分の体質という部分もあるので、他人にそれを求めるのは酷かもしれない。でも、たった1ヶ月や2ヶ月程度なら、できるんじゃないのか。睡眠は削り気味にして、仕事や食事なんか以外の時間を全部突っ込んでということをなんでやってみないのか」と。

更には「本当に何かやり抜いて覚悟をもって出てきた人間は目を見てわかる。お客さんもそれはわかるはずだし、自分もそういう目で出てきたら真打に上げるというかもしれない。泣いても笑っても次が最後で、そこで結論は出すから、しっかりあと一回頑張ってみろ。お客さんについては、申し訳ないがあと1回お付き合いをお願いしたい」と。

てなわけで、あとは10/30の伝承ホールを残すのみとなりました。果たしてどういうことになるのかねぇ…。
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不惑に到達したナンチャッテSE職。日常や、アイマス・サクラ大戦・芝居・落語など、趣味のことを適当に書き綴ります。
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