「立川談春独演会」(10/26)に行ってきた。

談春師匠の高座を生できちんと見るのは、随分久しぶりだなぁ。間違いなく年単位の久しぶり。ここ数年で、談春師の評価はうなぎのぼりなので、かなり楽しみ状態で、会場に向かいましたよ。

会場は、有楽町朝日ホール。まぁ、開場18:30だと思ってて、あやうく遅刻しかけたのは内緒だw 途中で気付いて、無事開演10分前には席につきましたけどね。

今回の根多は、「死神」「人情八百屋」の2席。

まず「死神」なんですが、落語ファンはご存知の通り、いつの頃からか、独自のサゲ(オチ)を創作するのが流行りになりました。大元といわれてるサゲは、寿命のろうそくを継ぎ足そうとして「あぁ、消える…」と演者がばったり倒れるものですが、それ以外にも色んなサゲがあります。

小三治師なんかがやる継ぎ足しは成功するけど、くしゃみで消してしまう。志らく師の継ぎ足しに成功して「第二の誕生日だ。おめでとう」といわれケーキのろうそくのように吹き消してしまう。などなど、色んなサゲが作られています。

でまぁ、高座に上がった談春師も、すごくやりづらいとw 話を知っている人にとっては、サゲまでが長くて退屈。かといって、知らない人間にはきちんとやらないと理解できない。そんなんで、会場で「この話を知らない人は拍手してください」とアンケートをとることに。まぁ、若干拍手した人がいたので、ちゃんとやることに(いやまぁ、もちろんサゲだけやるなんてことはせんでしょうがね)。

本寸法とでもいえばいいんですかね、死神は落ち着いて不気味な雰囲気。「死神」といえば、死神退散の呪文は時事ネタを使うのが定番になってますが「オオサカトトカイッチャッテダイジョウブナノトオルチャン」という、橋元知事ネタでしたw

サゲは…もうやらないっていってたからいいか。継ぎ足しに成功して、死神に「俺はお払い箱になったから送っていくことはできない。この杖はやるからひとりで行け。運が良ければ戻れるだろう」とひとりで地上への道を行かされる。で、長い道のりを歩き地上に出たと思ったら、「死神」の冒頭、主人公が自殺する場所を探している場面に出てくる。すなわち、最初に会った死神は、実は後の主人公自身であったというループ物になっていました。

個人的にはこのサゲ、すごく気に入りました。元々「死神」って話は、X-FILESとか、世にも奇妙な物語みたいな、ちょっと不気味なファンタジーみたいな雰囲気がある話なんですよね。そういう雰囲気にはすごく合ってるサゲだと思いました。何気に色んなサゲがある中で、一番気に入ったかも知れない。

仲入り後の二席目は「人情八百屋」。

人情噺ですなー。すっと、別世界に持っていっていただいて、その世界を楽しむことができましたよ。特に火消しの親方が戻ってきてからの噺がぐっと来るんですよねぇ…。

うん、やっぱりこういう聞かせる噺は声のトーンと間こそが大事なんだなぁというのを実感。特に最近、「悪魔が怖い(開く間が怖い)」人の噺を聞くことが多かったもので、特に強く感じたなぁ。何も音を発しないことで伝わるものがすごくあって、やっぱりそれこそが世界観に引きずり込む鍵なんだろうなぁ…。滑稽話なら、間を全部言葉で埋め尽くしてしまうって方法論はありでしょうけど。

枕ではこの朝日ホールや、近くのよみうりホールに関する思い出話や、被災地をめぐった落語会の話などをされていました。小学校中学年くらいまでは「牛ほめ」がすごく受けるって話をされてましたが、わたしなんぞは、小学生相手っていうと「つる」ってイメージなんですが。まぁ、情景が想像しやすい滑稽話がいいんだろうな。

さて、という訳で、本当に久しぶりの談春師でしたが、大満足ですよ。本当に別世界に引きずり込まれる声のトーンはクセになるんだわー。
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テーマ : 落語
ジャンル : お笑い

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不惑に到達したナンチャッテSE職。日常や、アイマス・サクラ大戦・芝居・落語など、趣味のことを適当に書き綴ります。
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